まつもとクラフトナビ > コラム > まつもと工房探訪 番外編「藤原印刷株式会社」(松本)
2014年03月18日
今回は「まつもと工房探訪」番外編!工房ではなく工「場」探訪をお届けします。
お邪魔したのは、松本で半世紀以上印刷業を営んでいる「藤原印刷」さん。地元では「藤原兄」としてお馴染みの(?)藤原隆充さんに、工場を案内していただきました。
会社の思いや取り組みについて話す藤原さん
「心刷(しんさつ)」という言葉には「一文字一文字に心をこめ、一冊一冊を大切にしながら本をつくる」という熱い気持ちが込められているとのこと。多くの人の「伝えたい」という思いと丁寧に向き合い本をつくっています。
黙々と仕事を行うDTPオペレータ室や、組版を行う部屋を見て、いよいよ工場へ。
印刷工場へ
9台もの印刷機がごぅんごぅんと稼働しています。
それぞれの機械が音を上げて印刷中
工場に入って感じたのは、「人の手の気配がする」ということ。印刷というものは、もっとオートマティックなイメージがありました。実際にここで使われている機械は高性能なもので、人の力を必要としない部分も多くあるのだと思います。でも、工場内を行き来するオペレーターの皆さんは、一つ一つをしっかり見てチェックをして、送り出していく。「心刷」を目の当たりにした気持ちになりました。
印刷オペレーターが作業をしていきます
普段、手にしている本や雑誌、お店で見かけるショップカードやフリーペーパー。私たちにとって「印刷」は特別なものではないかもしれないけど、どのようにしているのかは知らないことばかり。工場内を一回りして、「印刷」がこれまでよりも身近になったように思いました。
見学した皆と記念撮影
今回の工場見学は、amijokの小島さんに企画していただき実現しました。興味ある人が集ってお邪魔した「大人の社会見学」。もしかしたらまた不意に開催される…かも?
そして…この番外編、なんと次回に続きます!
なんと、「まつもとクラフトナビ」が本になる…???
藤原印刷株式会社
1955年、創業者・藤原輝が購入したタイプライターからスタートした印刷会社。書籍印刷に60年近い実績を持ち、各種印刷物の企画・製作・デザインや近年は電子書籍も手掛ける。
藤原印刷株式会社 http://www.fujiwara-i.com/