まつもとクラフトナビ > イベント・企画展 > 柚木沙弥郎のいま
染色家・柚木沙弥郎は、松本市にとてもゆかりの深い作家です。戦前、旧制松本高等学校(現在の信州大学)に入学して青春時代を過ごし、戦後は民藝運動が盛んになったこの地を幾度となく訪れ、登山に親しんだり、染色家として個展を開催したりしてきました。今も松本の街中で、その作品や柚木が提供した様々なデザインを見ることができます。
柚木は1922年、東京で生まれました。幼いころから絵画に慣れ親しんだ柚木は、戦後、倉敷の大原美術館に勤務したことにより、民藝運動に出会い、芹沢銈介の型染作品に感銘を受けました。その後、20代半ばから染色家として歩み始め、自由でユーモアあふれる形象や豊かな色彩で多くのひとびとを魅了してきました。そして、97歳になった今も毎日のように自宅のアトリエで制作を続けています。
とくに近年の作品は、デザインして切り抜いた型紙をランダムに配置して染色するなど、同じモチーフを幾度も繰り返す従来の型染のイメージとは一線を画しています。また染色のみならず、70歳を過ぎたころから描画や版画、立体造形など新たな表現活動も積極的に手がけています。
この展覧会では、97歳になった柚木の近年の型染作品を中心に、水彩画、版画など約80点を展示します。また、松本にも縁の深い柚木が、市内で手がけてきた仕事も合わせてご紹介します。誰もが思わず笑顔になる柚木作品を、ぜひ松本でご覧ください。
感染症対策の徹底を図り、開館しています。詳しくは公式サイトをご確認ください。
開催期間 | 2020.05.26~ 2020.07.12 |
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開催場所 | 松本市美術館 |
時間 | 9:00~17:00(入場は16:30まで) |
入場料/参加費 | 大人1,100円、大学高校生・70歳以上の松本市民700円 中学生以下無料、障害者手帳携帯者とその介助者1名無料 |
住所 | 松本市中央4-2-22 |
休日 | 月曜日(祝日の場合は次の平日) |
お問い合わせ | 0263-39-7400 |