それはまるで鉛筆デッサンのような、陰影のある美しい一輪でした。ただ違ったのは平面ではなく、立体であったこと。
そしてモノクロのはずの一輪は、いつか見た配憶の中で淡い色に染められ、さらに輪郭がはっきりとして来るのでした。
細いワイヤーを自在に繰り立体として現す横山真実さんの「植物図鑑」。野山に咲く素朴な花や身近な暮らしの花を制作していただきました。
新年の冷たい空気の中、静かに佇む繊細な植物をご覧に、どうぞお出掛けください。

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